桜井市・初瀬

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泊瀬の町並み


初瀬廊坊家(登録有形文化財)

■地区概要

古代の人々は初瀬を「泊瀬小国」「隠口の国」ともよび、心のふるさととしていた。686年に長谷寺が創建され、平安時代には貴族の長谷寺詣が盛んになり、町はお伊勢参りとともに鎌倉末期から室町時代に門前町、宿場町としての姿をなし。江戸時代には本陣をはじめ、旅籠、油屋、米屋、酒屋、鍵屋などが立ち並び、町はおおいに栄えた。長谷寺は西国三十三ヶ所観音霊場で、牡丹など一年を通じて「花の御寺」と呼ばれ、紫式部、紀貫之、松尾芭蕉、高浜虚子、川端康成等の、時代ごとの多くの文人たちが訪れたとされている。このように初瀬の地は、古代、中世、近世の歴史と共に発展して来ており、今もなお、何げない日常生活の中には万葉の風情が息づき、江戸時代などの町家などと融合し、味わい深い歴史的景観をかもし出しています。
一方、初瀬のまちには、豊富な歴史文化資源が現存している。長谷寺の本堂(国宝)や繋廊・登廊・仁王門等(国重要文化財)、与喜天満神社の本殿・棟札(市指定文化財)や彫刻等(市指定文化財)、その他にも与喜山暖帯林(国天然記念物)、初瀬のイチョウの巨樹(県天然記念物)等があげられる。門前町の街並みにも、廊坊家住宅や山田酒店主屋等(登録文化財)や与喜天満神社のお旅所の紅梅(市天然記念物)や祭礼、その他にも未指定ではあるが、江戸末期から戦前にかけて建てられた町家や蔵等、往時の街並みが残っている。

■団体概要

平成17年1月、地元の有志10名余りが発起人となり初瀬町筋に公衆トイレを作る目的で発足し、清掃奉仕活動、桜井市への下水道設置の署名、陳情活動等の取り組みが始まりです。地域に密着した奉仕活動及び地域の歴史環境の保全を図りながら、地域を活性化する事業を行い、誰もが住みやすいまちづくりを目的として、同年10月に、「特定非営利活動法人 泊瀬門前町再興フォーラム」を設立しました。

■地区への思い

長谷寺を中心とした観光地であるが、年々観光客が減少しています。若い世代が進学や就職で利便性の高い都市部に流失し、高齢者比率が高まるにつれて徐々に活気が失われ、また、後継者不足で空き家が増えてきています。今、奈良県と早稲田大学との連携事業「門前町における景観まちづくりの推進」の協働に取り組んで、なんとか町家を少しでも多く残して門前町の景観の保全に頑張っています。また、町家を利用した地域住民の交流、来訪者へのもてなし、文化振興などの機能を有する「まちづくり拠点施設」の整備も進行中で、以前の賑わいをとりもどすまちづくりを目ざしています。

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